
おはようございます。
笑う角には福来たる。
笑わせ介護士の八福です。
今日は、誤嚥性肺炎について書いていきます。
介護の仕事をしている人には、もう定番の病気ですよね(;^ω^)
でも、全く介護の事など知らない人にとっては、よくわかりませんよね。
「普通の肺炎じゃなくて、誤嚥性ってなんぞや?(@_@)」ってなりますよね。
では、なんなのか見ていきましょう。
誤嚥性肺炎とは?
誤嚥性肺炎とは、誤嚥して肺炎になるという事です。
では、誤嚥ってわかりますか?
誤嚥とは、嚥下(えんげ→飲み込みの事)の際に、間違って気管に入ってしまう事です。
その、間違って気管に入り気管の先には肺があるわけですから、口腔内から細菌が運ばれて肺に入り、肺炎を引き起こすというわけです。
肺炎での死亡率は、今では死因の第3位です。
内、65歳以上の人が95%以上を占め、大半を誤嚥性肺炎が占めているという事です。
90代の人に限っては、死因の第2位になるとのことです。
最近では、結構ニュースでも取り上げられていますよね?
「元気だったはずのあの人が、わずか70歳で亡くなった。死因は誤嚥性肺炎。」
「ええぇっ!?あの人が!?」
なんて事はよくあります。
私が介護業界に入ってから知り合った利用者さんでも、「つい最近まで元気にピンピンしていた70歳程度の人が、急に亡くなった。死因は誤嚥性肺炎。」なんて事が、何度かありました。
本当にあなどってはいけないんですこの病気。
誤嚥性肺炎が恐ろしい理由とは?不顕性誤嚥というもの
誤嚥性肺炎の恐ろしさは、死因の3位になる程の致死率の高い病気なのに、早期に発見する事が困難であるという事にあります。
その中で特に注意しないといけないのが、
不顕性誤嚥(ふけんせいごえん)
というものです。
不顕性誤嚥とは、寝ている間に唾液や細菌が気管や肺に流れ込んでいるのに、むせ込みなどがない誤嚥の事です。
もちろん、むせ込みなどの症状がないわけですから、原因となるものの特定ができず、発見が遅れるわけです。
また、誤嚥性肺炎は、高熱やせき、呼吸苦などの肺炎特有の症状がみられない事も多く、発見が遅れ、気付いた時には重症化しているといった特徴もあるそうです。
これが、死因を引き上げている大きな要因の1つであることは間違いないでしょう。
誤嚥性肺炎を予防するために、介護士が出来ることとは?
では、こんな死因3位になっているような病気に対し、我々介護士は何もできないのでしょうか?
もちろん一番簡単に思い浮かぶ事は、食事の介助をする際に、むせ込みを起こさせないように介助することですよね。
また、食後すぐに横にならないなど、そういった事が考えられます。
そして、タイトルにあるように、
歯磨きが誤嚥性肺炎を防ぐ
可能性が高い事を知っていますか?
考えれば単純な話ですが、食後に口腔内を清潔にする事によって、口の中の細菌などはかなり除去できますよね?寝ている間にたとえ唾液が気管に流れこんでも、誤嚥性肺炎を引き起こすリスクが少なくなりますよね?
だからこそ、特に夕食後の口腔ケアはきちんと行わないといけないわけです。
最近では、施設によっては「口腔ケア加算」をとっている施設もあります。
私の勤める施設でも、この加算をとっています。
定期的に歯科往診や、歯科衛生士さんに口腔ケアをしてもらうというものです。
利用者さんの状態も都度変わるので、断定はできませんが、この歯科医師の往診や歯科衛生士さんの口腔ケアが始まってから、やはり誤嚥性肺炎になる人が減ったような気がしています。
つまり、何が言いたいかというと、私たちは、
利用者さんの命を守るために口腔ケアをしている
という事です。
あなたが介護業界で働いているなら、そういう関連性を考えて、日々の口腔ケアを見直してくださいね(^_-)-☆
※つづく