ASUKAモデルに学ぶ救命措置に関するパラダイムシフト
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おはようございます!

笑う門には福来る、笑福介護士の八福神です!

 

今日は、介護とは一見関係ないようにも見えるが大いに関係のある、「ASUKAモデル」から学んだ事を書いていきます。

 

ASUKAモデルとは?

「ASUKAモデル」といきなり聞いても、全く話を知らない人からしたら、何のことやらさっぱりわかりませんよね?

 

簡潔に説明すると、「ASUKAモデル」とは、2011年にさいたま市の小学6年生の女児が駅伝の練習中に倒れ、そこに居合わせた先生達が、心臓が止まっているとは思わず、AEDを使用しなかった事により、適切に救命措置が行われず、その女児の命が亡くなった事に端を発します。

 

そこで、この事故の反省をふまえ、今後、同じような事があっても、「救えたかもしれない命が救えなかった」といったような最悪の結末を回避する為、ご遺族とさいたま市教育委員会とで、体育活動時における事故対応テキストを作成したものが「ASUKAモデル」です。

 

詳しく知りたい方は、ググってくださいね。

 

私自身、同じように小学生の子供を持つ親ですから、この話を知った時は、涙が溢れてきました。

特設のサイトに、メッセージビデオがあるのですが、本当にかわいらしい女の子で、見る度に、涙が溢れて止まらなくなります。

 

私が同じ境遇なら、このご遺族のような行動がとれるだろうか?

いや、ただただ学校側を責め続けるだけで、教育委員会と協働などという発想・行動はたぶんとれないだろう・・・と思います。

 

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土壇場では活きない練習の為の練習!?

 

 

介護現場での急変時対応

では、なぜ、この「ASUKAモデル」をこの介護ブログで取り上げたかというと、

 

介護現場でよくある事

 

だからです。

 

我々介護士の仕事は、誤解を恐れずに言うと、

 

いつ突然亡くなってもおかしくない人が対象の仕事

 

です。

 

だからこそ、目の前の人が急変で息をしていない、心臓が止まっているなどの状態を瞬時に見抜き、即座に救命措置を行う事が求められます。

 

初動対応が決め手!

 

心臓が停止してから3分間放置される。

呼吸が止まってから10分間放置される。

 

すると、その後の処置での蘇生率が、50%まで減ると言われています。

 

また、119番通報し、救急隊が到着するまでの時間が、約6分間。

 

このほんの数分間で、人の命を左右するわけです。

 

幾多の練習と経験がものを言う

 

ただ、この「数分間が生死を左右する」とわかってはいても、いくら教科書等で勉強しても、いざとなったら、そう適切に出来るものでもありません。

 

だって、誰しも普段日常的に、目の前で人が意識を失って倒れる等の出来事に出くわすわけではありませんからね。

 

介護士として長年やっている私も、いつも完璧に出来ているかと言えば、自信はありません。過去のブログでも触れましたが、初めての入居者さんの急変時などは、頭が真っ白になり、即座に胃がキリキリと痛みました。それだけストレスフルな場面なわけです。

 

だからこそ、身体に染み込むくらいの練習と、経験がとっても必要になってきます。

 

介護士としてASUKAモデルから何を学ばないといけないのか?

この「ASUKAモデル」から学ばせてもらった事は、本当に大きいです。

 

私は、職業柄、即座に呼吸の有無や心拍の確認をし、胸骨圧迫やAEDの要請が出来ますが、全職員が同様に出来るかと言えば、正直疑問です。

 

だからこそ、「ASUKAモデル」での学びを元に、急変時対応の指導をもっと強化させていこうと思っています。

 

これまで、このAEDや胸骨圧迫(心臓マッサージ)は、世間一般の常識で言うと、救急救命士さんや、医療関係者の仕事的な風潮があったと思います。

 

しかし、

そこにいる誰かの手のよって、一人の尊い命が救われるかもしれない。

 

という事を考えると、国民の全員が学ぶべき事なんではないかと思います。

 

「ASUKAモデル」でも、小学生たちが心配蘇生の方法を学んでいる風景があります。

 

この風景が非日常ではなく、日常的に常識的にそこかしこで見られる事を切に願っています。

 

 

 


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