
おはようございます!
笑う門には福来る、笑福介護士の八福神です!
今日は、もしかしたらあなたも悩まされているかもしれない、「便秘」のお話です。
過去にも「便秘」については記事を書いたかもしれませんが、便秘の種類までは細かく言及していませんでしたので、再度便秘について書いていきます。
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便秘の種類とは?大きく分けると・・・
少し医学的な話になってしまうかもしれませんが、何度も言うように、私は医者ではありませんので、詳しくは書けません(;^ω^)
ただ、介護士として、便秘の原因や種類が1つではない事を知っておく必要はあると思いますので、学んだ事をそのまま書いていきます。
まず、便秘の種類を大きく分けると、
①機能性便秘
②器質性便秘
というものに大別できます。
①機能性便秘
便が作られる過程や排便の仕組みに障害があって起こるもの。
その中にも、以下のような分類がある。
・急性便秘 → 一過性のもの
・慢性便秘 → 日常的に続いている
・医原性便秘 → 薬の副作用によるもの
②器質性便秘
腸そのものの病変によって起こるもの。
例えば、大腸がんによる病変、腸閉塞(イレウス)、腸捻転など。
この腸閉塞(イレウス)や腸捻転などは、介護に携わっていないと、ほとんど聞いた事がないと思います。
でも、意外にこの症状の方が結構おられます。
誰にも馴染みのある「機能性便秘」とは?
機能性便秘の主な原因は、胃、小腸、大腸などの消化器官の機能低下です。
だから「機能性便秘」なんですね。
上記にも軽く書きましたが、この機能性便秘には3種類あります。
1.急性便秘
大腸のぜん動運動が鈍り、一時的に生じる便秘の事です。以下のような原因で起こることが多いです。
・水分不足
・食物繊維不足
・精神的ストレス
・ダイエット等での食事量に低下
・運動不足
2.慢性便秘
大腸内に便が滞り、数日間お通じがない状態が日常的に起こります。
急性便秘が度重なると慢性的になるわけですが、世の便秘に悩む人の一番多数を占める便秘がこれにあたります。
次のテーマでも詳しく述べますが、人間の体は常に動いていますので、腸も動いているからこそ、便が排出されるわけなんですね。
この腸の動きが何らかの理由で、働きが悪くなっている状態の便秘の事です。
3.医原性便秘
薬の副作用による便秘です。お薬の中には、便秘になりやすくなるものがあります。痛み止めや抗がん剤などでも、自律神経系の機能が障害される事で便秘になります。
このような薬の副作用での便秘は、下剤を使用しての排便コントロールが必要になるという事です。
もっと馴染みのある「慢性便秘」とは?
では、先に述べたように、世の人に一番多いと言われる、機能性便秘の中の慢性便秘とは、どういうものなのか?
大きくは3分類すると以下のようになるようです。。
1.弛緩性便秘(しかんせいべんぴ)
大腸のぜん動運動が弱くなったり、筋力が低下して便を押し出す事が出来なくなる
事で起こります。高齢者に多い。
この便秘が高齢者に多い事から、弛緩性便秘によく用いられる、刺激性下剤が高齢
者にはよく使用されているという事ですね。
2.痙攣性便秘(けいれんせいべんぴ)
ストレスにより自律神経が乱れて、腸の運動がひきつったようになり、便通が悪く
なって起こります。
また、下剤の乱用でも起こり、腸が過剰にぜん動運動をすることでも起こり、下痢
と便秘を繰り返す事もあります。
3.直腸性便秘(ちょくちょうせいべんぴ)
便が直腸まで運ばれているのにも関わらず、便意が脳に伝わらない為に起こります。
便意を我慢しすぎたり、浣腸を乱用することによって起こります。
つまり、介護施設で働くにあたり、上記の「弛緩性便秘」についてよく理解し、そしてこの便秘を解消するにはどうすれば良いか?を考えていく事が、介護士としては必須かと思われます。
廃用症候群の記事の所でも書きましたが、やはり人間は、体の全てが常に動いている動物です。だから、動きを止めてしまっては、内臓の動きも弱まります。
便秘ももちろんその内の一つです。
自立支援を目指す介護士としては、そうならないためのケアを考えて実践していく事が大切という事ですね(^_-)-☆