介護士にも出来る、「拘縮」を予防し悪化させないポジショニングの5つの基本

   

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どうも、八福神です!

今日は、介護士を悩ませる「拘縮(こうしゅく)」に関するお話です。

 

介護現場で働く人なら、たぶん誰しも一度は接した事がありますよね?

拘縮の強い人の介助って、本当に大変ですよね?

 

食事も、排泄も、入浴も、とにかく、介助者や入居者さん共に大変なのがこの拘縮です。

 

私は今まで、数々の介護施設で働いてきましたが、この「拘縮」について詳しく教えてもらった事は一度もありません(;^ω^)

 

その状態でいきなり拘縮の人の介助をさせられるのが介護業界です。

 

しかし、この「拘縮」について、基本的な事を抑えていないと、本当に大変な事になります。

 

拘縮のある入居者さんのケアにおいて大事な事は、

 

なろうと思ってなっているわけではない

自分で力を入れているわけではない

 

という事です。

 

当たり前です。

当たり前だからこそ、人はつい忘れてしまうのです。

 

この基本的な大事なポイントを忘れた時に、

 

ボキッ!!!(゚Д゚;)

 

なんて事が起こってしまいます・・・。

 

まずはここを抑えて、基本的な事を見ていきましょう!

 

拘縮はなぜ起こってしまうのか?

拘縮は麻痺のある人に起こるのか?

私は、介護業界に入った当初、

拘縮は脳卒中などの後遺症で麻痺のある人に起こる

と、思っていました。

 

そう思っている人、他にもいませんかね?いて欲しいです(;^ω^)

 

でも、違うんです・・・。

 

マヒなんてなくても、

人間の体は使わないと固まっていく

んです。

 

そう、別の記事でも書きましたが、廃用症候群になるんです。

 

私の勤める施設にもおられます。

 

ただ、アルツハイマー型認知症があるだけで、行動の色々が阻害されたが為に、体も使わなくなり、今や体がガッチガチ状態の人。

 

少し前まで歩いていた人が、転倒して骨折して入院の運びとなり、退院後には、もう脚が曲がった状態で固まってしまっており、その後は、完全に車椅子生活になられる人。

 

このように、人は同じ一定の姿勢を長時間保ち続ける事によって、

体のある部分の筋肉に緊張状態が作られ、縮こまっていきます。

 

体に長時間の緊張状態が加わると・・・

例えば、上向きに寝たきり(寝かせられきり?)の人は、背中側の筋肉が常に緊張状態となります。そして、背中側の筋肉群がだんだんと縮こまってきます。

 

だから、あなたが施設でお勤めの場合、たまに見かけませんか?

下肢がどんどん屈曲して、首も後屈してきて、まるで、背中側の筋を何かに引っ張られているかのような人を。

 

PTさんなどの専門的な言葉を使うと、「抗重力筋が筋緊張で、筋性拘縮を起こして・・・」などと言われるんでしょうが、そんな難しい事はわかりません。

 

なにせ、緊張がある部位は、縮こまるという事です。

 

腹臥位(ふくがい)が拘縮に効果的!?

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腹臥位の体位をとっている施設があるのか?

腹臥位(ふくがい)って知っていますか?

仰向けが仰臥位(ぎょうがい)と言われるので、その逆です。

 

そう、うつ伏せです。

私はこんな方法を実際にやっている施設等があるのを聞いて、度肝を抜かれました(;^ω^)

 

なにせ、私が働いてきた施設では、

利用者さんを少しでも下向きにするな、窒息するぞ!

と、口うるさく言われてましたから。

そりゃ、こんな取り組みは度肝です(;^ω^)

 

もちろん、こいった腹臥位が出来る方って限られていますし、完全うつ伏せというわけではない事も多いです。そして、何より、しばらく付きっ切りで見守りする、超こまめな巡回等、そこが一番大切なのは間違いなしです。

 

腹臥位介助のもたらすメリット

では、なぜ、あえてこんな窒息の恐れのある危険な体位をとったりするのかと言うと、もちろんそれに対してのメリットがあると思われるからですよね?

 

この拘縮の話の流れでわかる事は、まず、

うつ伏せだから、体の前面側の筋肉が緊張する。

という事です。つまり、バランスよく前後の筋肉の緊張が起こるわけですから、

拘縮になりにくい

という事ですよね?

 

立位や歩いている時には、さらに全体にバランスよく緊張が加わりますから、もっと良いでしょう。だから、介護においての離床介助や離床時のポジショニング等も、とっても大事なんですね(^_-)-☆

 

その他、この腹臥位には、下記のような効果もあると言われています。

 

 ・褥瘡予防(好発部位の仙骨やかかとなど)

 ・誤嚥性肺炎の予防

 ・便秘の予防

 ・尿路感染症の予防

 

これだけの効果が期待できるなら、「やってみようかな・・・。」なんて思ったりしますよね。私も思いました(;^ω^)

 

でも、ほんと窒息や嘔吐の危険性が充分にありますから、くれぐれも実践してみる場合は、医師や看護師さんと相談し、計画的に行ってくださいね(;^ω^)

 

拘縮を防ぐためのポジショニングの5つの基本とは?

先ほどの腹臥位まではできないけど、拘縮は予防しないといけませんよね?

だって、何もせずに放置していたら、どんどん拘縮が強まっていき、利用者・介助者共に苦痛を味わい、あげくに果てに、

ボキッ!!!( ゚Д゚)

が待っているわけですからね。

 

というわけで、拘縮のある人の臥床時のポジショニングについて5つに分けて説明していきます。

 

ポジショニングの基本は、筋肉が縮こまってしまいやすい部分を逆方向へ誘導するように行う事が基本となります。

 

頭、首に対する配慮

頭の下には、枕やクッション等を用い、少し前屈気味になるようにします。

後屈気味のままだと、だんだん口も開いてきますので、そうなると、誤嚥性肺炎の温床ともなります。

 

腕に対する配慮

腕の下にクッション等を置くなどし、腕は少し内転気味する。

一見、「どんどん内側へ拘縮しているのに、内側へって逆じゃないの?」と思われがちですが、先にも書いたように筋肉に緊張を与えない事が重要です。

 

腰から背中に対する配慮

腰から背中にかけての筋肉が縮こまらないように、骨盤を後傾位にします。

大げさに言えば、猫背に近いように誘導します。

 

下肢のねじれに対する配慮

下肢が屈曲して、そのままにしていると、左右のどちらかに倒れて、そのまま拘縮してしまう方も多いと思います。

そうならないように、脊椎のねじれを真っ直ぐに直し、脚が倒れないように、下肢の下側から点ではなく大きな面でクッション等で支えます。

 

褥瘡や尖足予防に対する配慮

身体の各部位を下側からクッション等で大きな面で支えます。

そうする事により、下肢の裏側の筋肉の緊張を和らげます。また、足裏には、三角クッション等を置き、かかとに圧力を与えない、足首を90度近くの角度に保つ等のポジショニングを行います。

 

 

私が勤める介護施設でも、このうように行ってはいますが、

安楽姿勢を保つ

という観点で行ってはいますが、

今のこの姿勢でどこに筋緊張が起こっているのだろう?

といった視点を職員それぞれがもっと持つ必要があるなと感じています。

 

是非、この筋肉の緊張による拘縮といった視点を持って、介助にあたってくださいね(^_-)-☆

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