おはようございます。
笑う門には福きたる!
笑わせ介護士の八福です。
前回、介護施設における感情コントロールの大切さについて書きました。
では、この大切さをもっと細かくみていきましょう、。
介護業界における感情コントロールの困難さと必要性
前回に書いたシチュエーションを思いだしてみて下さい。(下記)
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想像してみて下さい。
あなたが介護現場で働いているとして、
ある利用者さんがいます。
認知症が少しあるとは言え、軽度であり、しっかりしている部分もあります。
その利用者からいきなり殴られました。
顔にツバを吐きかけられました。
歯形がクッキリ残るくらい嚙みつかれました。
あなたは冷静になる間もなく、つい反射的に殴り返してしまい、利用者にアザを作ってしまいました。
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でしたね。
こういった利用者の行動は、大げさでもなんでもなく、日常的によくある光景です。
我々介護職員はこういった利用者の問題行動(←とよく言われます)と冷静に対峙して、感情をコントロールし、その対処法を考え、またその行動を未然に防ぐ方法などを考えだしていかないといけません。
想定外の事を想定内の事へ
特に認知症状が強くなると、記憶障害(今ごはんを食べたことも忘れる)、見当識障害(ここはどこ?わたしはだれ?)といった症状が出てきて、まるで異次元空間に放り込まれたような不安感に襲われているような表情をされている方が多いです。
そういった方に我々が、決まりだから、「ご飯を食べましょう。」「お風呂に入りましょう。」「トイレに行きましょう。」などと誘導しようとすると、その意味さえも理解・認識できないから、不安感から強い抵抗(見方によったら暴力行為と呼ばれるもの)に出る事が多々あります。
まぁ、こういった認知症状が強い方の対応は、介護士の力の見せ所で、ここは我々職員同士がディスカッションを重ね、その利用者さんに安心して過ごしてもらえる環境を提供することが使命とも言えます。
私はこの認知症の強い方の対応が、一番大好きです。長い夜勤で一晩中寝ず、フラフラして徘徊・転倒などして職員も休む間もなく手をやかされますが、なぜか許せちゃいます。なぜなんでしょうね(;^ω^)そんな職員さんきっと多いと思います。
ただ、やっかいなのは前述した例の場合です。
本当に認知症なの?といったような人で、もともとの性格からくるものなんじゃないの?といった方の対応が頭を悩まします。
この辺のやっかいさはまた次回以降に書いていきます。
※つづく