おはようございます。
笑う門には福来る!
笑わせ介護士の八福です。
前回、「死生観」というものについて書きました。
そこから、ふと思いついた事があるので、今日はそれについて書きますね。
日本は、というか先進国は、医療がどんどん発達し、長寿が当たり前になってきましたよね。
「長生きは素晴らしい。」といった価値観も、一般的には当たり前のように言われますよね。
長生きは素晴らしい!?
どうです?あなたもそう思いますか?
まぁ、この言葉だけをとらえたら、普通はそう思いますよね。
では、こんなケースを挙げましょう。
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あなたは、若い頃、自分が夢にまで見た仕事に就き、そして出世してどんどん地位は上がり、もちろんそれに比例して収入もあがり、社長や上司からは絶対の信頼をされ、同僚や後輩達からも憧れられる存在。また、家族にも恵まれ、順風満帆に最高の人生を歩んでいました。
しかし・・・そんな矢先、働き盛りのあなたは急に意識を失いました。
気づいた時には、病院のベッドの上。
体を動かしてみようとするも、体半分が全く動かない。
また言葉を発しようにも、まともに喋れない。
医師からの宣告は、「脳梗塞でした。今後、ずっとこのままでしょう。」
あなたは、もちろん仕事を継続できるわけもなく、退社する事になりました。
家族は一生懸命、看病や介護をしてくれました。
しかし、現実を受け入れないあなたは、言葉もろくに伝えることが出来ないあなたは、そのイラつきをどこにぶつけて良いかもわからず、つい身近な家族に当たってしまします。
そして、ついには家族からも見放され、離婚。
少しばかりのお金だけ残され、家族は去ってしまいました。
たまたま、いつもお世話になっている民生委員さんが訪問され、事の次第を何とか理解してもらえ、あなたは介護施設に入る運びになりました。
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と、こんなストーリーがあなたにあったとしましょう。
正直、あなたは長生きしたいですか?
先ほど書いたようなストーリーは、フィクションのような話ではありません。
実際によくあるケースです。
利用者から、「もう死にたいわ・・・。」と訴えてこられる事なんてしょっちゅうです。
もし、そんな風に言ってこられたら、あなたならどう対応しますか?
「そんな事言わないで。長生きして。」
な~んて、つい言ってしまったりしません?(;^ω^)
これが別に悪いわけでもありません。
これも十分相手の事を思うからこその発言ですよね。
ですが、その人の、生活史などの人生の背景を考えて、共感してあげる事が一番大事なのかなと私は思っています。
だって、同じ境遇なら私も死にたいですもん(;^ω^)
自分よりはるかに若い介護士さんから、「死ぬなー!長生きするんだー!」なんて言われても・・・って感じですよね(;^ω^)
精一杯、その人の辛さを想像し、共感してあげる。
そんな時は、それだけで良いと思います(^_-)-☆
※つづく