高齢者に多い「大腿部頸部骨折」。介護士必見!なぜこの骨折が超恐ろしいのか?
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おはようございます。

笑う角には福来たる。

笑わせ介護士の八福です。

 

 

今日は「大腿部頸部骨折」に関する話について書いてみたいと思います。

 

「だいたいぶけいぶこっせつ」と読みます。

 

介護に携わる人にとっては、ごくありふれた骨折名だと思いますが、全く介護をしたことがない人にとっては、ほぼ聞かないのではないでしょうか?

 

 

 

大腿部頸部骨折とは?

 

大腿部頸部の骨折とは?

 

大腿部頸部というのを簡単に言うと、

 

 

 

「大腿部(だいたいぶ)」 = 太もも

「頸部(けいぶ)」 = 首

 

 

 

です。

 

だから、太ももの付け根の骨が折れると理解してもらえるとわかり易いです。

 

 

高齢者が転倒したりすると、まぁ、きれいにポキッとこの部分が折れている事がよくあります。

 

 

どんな治療になる?

 

骨を接合する為の金属で骨同士を接合したり、骨頭が壊死したりしている場合に人工骨頭を入れてつなぎ合わせたりする手術が行われています。

 

 

どんな治療になるにしても、足の付け根ですからね、相当の間、ベッドから動けない事は目に見えていますよね。

 

 

 

 

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なぜこの骨折が超恐ろしいのか?

 

肝心かなめの大腿部という部位

先ほども書きましたが、とにかく脚の付け根です。

 

かばって歩こうにもかばえないですよね?

 

体の中心といっても過言でないと思います。

 

 

そして、首に次いで太っとい血管が走っている大腿部です。

ここをしばらく動かさない事の弊害が大きい事はわかりますよね。

 

 

肉体的にも動かず、血流も滞る。

 

廃用症候群まっしぐらですよね。

 

 

寝たきり→廃用症候群

何が怖いかと言うと、そう、この「廃用症候群」が一番怖いのです。

 

 

私が勤めてきた施設においても、やはり、こういった大腿部頸部骨折で入院して、退院してこられたら、明らかに下肢が弱っており、筋肉もだいぶなくなっており、関節も固くなっており、表情も元気なく、認知症の症状も増えているように見える。

 

 

入院してしまうと、これだけ変化がみられる人が結構いるのです。

 

 

医療は患部の治療のみですからね。

 

 

「廃用症候群にならないように」などは医療は行いません。

 

 

こうやって、身体的・精神的に弱った人たちを再度、元気にしていく事が我々介護士の力の見せ所となるわけです。

 

 

 

大腿部頸部骨折にならない為に、介護士が注意すべきこと

ということで、我々介護士は、この「大腿部頸部骨折」をなんとか阻止しないといけない事がわかりましたでしょうか?

 

 

で、何をしないといけないかという事ですが、基本は自分で歩ける方が転倒されるわけですから、介助としては何か出来るわけではありません。

 

観察が大切です。

 

 

歩行時の足の状態

現場で介護士をしていると、ほぼ止まる事なく一日動き回っています。だからなかなか入居者さんの歩行時の足の動きの状態を見る事って難しいですよね?

 

だからこそ、常に意識して、ほんのすれ違う一瞬だけでも見てあげて下さい。

 

その状態により、歩行器の検討が必要であったり、PTさんやOTさんに歩行に関する事の相談をしていく必要があるかもしれません。

 

 

 

靴をきちんと履いているか?

ささいな事なのですが、見逃しがちです。

 

私の勤める施設でも、靴をきちんと履けていない入居者さんの多いこと多いこと。

 

靴をきちんと履いていないのは、転倒の第一歩です。

 

 

他の記事でもよく言っているように、

 

なるべくしてなってしまう転倒ですよね。

 

これは絶対に防ぎましょう。

 

 

 

靴のサイズ

調べてみると、意外に靴のサイズも合っていない事が多いです。

 

「でも、この人足のサイズ24.5cmって書いてあったし・・・。」といったような話ではありません。そんな事は誰でも見ればわかります。

 

フットケアの記事の所でも書きましたが、高齢者の方は、外反母趾や内反小趾などのように足が変形している事が多く、指が指の上に乗っかっている場合なども多くみられます。

 

まぁ、そんな方は、大体既に歩かれていない場合が多いですが。

 

ということで、実際の足のサイズと、快適に履ける靴のサイズって全然違う場合が多いという事です。

 

 

「自立支援」という事を強く言っている時代ですから、もっとこの「足」の事については、目を向けていく必要があると、本当にそう思います。

 


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