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おはようございます。

笑う角には福来たる。

笑わせ介護士の八福です。

 

 

今日は、胃ろうに代表される、経管栄養についてのお話をしたいと思います。

介護に携わっていなくても、「胃ろう」という言葉は聞いたことがあるかと思います。

 

 

私の勤める施設でも、この胃ろうなどの経管栄養での食事摂取の方は多数おられます。

 

 

経管栄養とは、口から物を食べる事が、何らかの障害で困難になった人が、専用のチューブを使い、直接胃や腸に栄養剤を注入し、栄養摂取をするというものです。

 

 

胃ろうなどの経管栄養の種類

 

 

私は医者ではないので、詳しくは書けませんが、介護士でも日常的に目にしたり介助したりする経管栄養について簡単に書いていきます。

 

胃ろう

一番よく知られている胃ろうです。

文字どおり、胃に直接栄養を注入するわけですが、お腹(胃)に穴を開け、専用の用具を装着します。そこにチューブを接続し、胃に栄養を流し込んでいきます。

 

お腹からチューブ用の物が出ていたり、キャップの様なものが見えている方がそうです。

ここから定期的に栄養を補給します。

 

専用具(PEG)には、「ボタン型」や「チューブ方」、「バンパー型」、「バルーン型」などの種類がありますが、ここでは割愛します。

 

 

腸ろう

胃ろうと似ていますが、字のとおり、胃ではなく、腸に穴を開けてそこから栄養を注入します。

 

何らかの疾病で、胃を切除されたりした人などに用いられる方法です。

胃ろうに比べると、逆流しにくいそうです。

 

ただ、下痢を起こしやすかったりという難点もあり、胃ろうに比べ、注入をゆっくりと行わないといけないという事です。

 

 

経鼻経管栄養(けいびけいかんえいよう)

鼻からチューブが出ている人が、この経鼻経管栄養の人たちです。

 

 

チューブは鼻から出ていますが、そのチューブは胃まで届いている為、胃ろうと同じく、直接胃まで栄養剤が注入されます。

 

 

主には、一度口から食べる事が困難になったが、比較的短期間で口から食べる事が可能になりそうな人に用いられます。だから、お腹に穴を開ける必要はありません。

 

 

私の施設の方にもよくおられますが、認知症があったりして体も少し動ける人であれば、不快感からこのチューブを抜いてしまわれます(;^ω^)これが難点です。

 

 

 

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口から食べられないということ

 

「胃ろう」などの経管栄養者とは、よく耳にする言葉で、介護に携わる人間にとっては、まぁ当然のように見かける人たちであるわけですが、

 

 

口から食べられない

 

 

という事がどういう事なのか、我々はもっと考える必要があるのではないかと思っています。

 

 

「私は食べるのが好きじゃないから、この方が楽でいいわ~。」

 

 

なんて人もいるかもしれませんが、まぁ、ほぼないですよね??

 

 

私は、食べるのが超大好きです(;^ω^)

だから、口から食べる事が出来なくなったら、正直死んでしまいたいです。

 

 

この苦しみはきっとなった人じゃないとわからないだろうから、推測でしかものは言えませんが、生きているのがかなり苦痛になるのではないかと思っています。

 

 

だから、この経管栄養の方の介護をするにあたって、もの言えぬからとありきたりな介護をするのではなく、少しでも生きがいを創出できるケアを考えていかないといけないなと思っています。

 

 

別の記事でも触れましたが、口から物が食べれないというのは、私が勝手に定義している、「無念期間」の典型例だと思います。

 

 

「生きる」と「生かされる」。あなたならどちらを選びますか?

 

 

「口から食べれなくなる。」という事は、ご存じのように、人間においては、

 

「死」を意味します。

 

だから、何の手もほどこさず放っておいたら、もちろん死んでしまいます。

 

 

そんな飢え死にのような事が今の日本社会において許されるはずもありませんから、だから胃ろうなどの経管栄養の手段があるわけですが、もちろん、これもご本人やご家族様にその判断が委ねられます。

 

 

 

胃ろうなどの手段をとるか?

 

それとも

 

人間としてありのままの人生を全うするのか?

 

 

 

正直、どちらにしても、本人や周囲の人たちに苦しみは伴います。

 

 

あなたは、自分が口から物をたべられなくなったら、生き続けたいですか?

 

 

その時の年齢や元気さなどにもよると思いますが、胃ろうなどを増設して生き続ける人が大半かと思いますが、本当に

 

 

生きている

というよりは、

生かされ続けている

 

 

という感じだと思います。

 

 

「自分は胃ろうだけど、ちゃんと楽しく自分の人生を生きているぞ!」と言われる方は、大変失礼な事を言ってしまって申し訳ないのですが、あくまで一般的な見解ですので、どうかご容赦くださいね。

 

 

だからこそ、我々介護士の使命として、

 

 

生かされ続けている

↓↓↓

自分の人生を生きている

 

 

に変換できるよう、生きる意味にフォーカスして取り組んでいく必要があると思います。

 

 

ここは、私の考える介護の役割マトリックス図で言うと、科学的介護ではなく、完全に非科学的な分野だと思います。

 

 

介護はまだまだ課題が山積みです(^_-)-☆

 


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