おはようございます。
笑う門には福きたる!
笑わせ介護士の八福です。
前回、私の主観で、なぜ介護施設で虐待が起きてしまうのか?の要因を挙げました。
①介護現場の大変さ。
②介護場面の閉塞性。
③組織の希薄さ。
というものでした。
では、それぞれについて見ていきたいと思います。
①介護現場の大変さ
別に介護現場が他の業種に比べて特に大変などという話ではありません。
私にとっては、この仕事が好きなので、ノルマがある営業さんや、「早く時間過ぎないかな~。」と時計とにらめっこしてしまう製造業のライン作業などよりは、断然楽で楽しい仕事です。(;^ω^)
問題は、先入観というか、間違ったイメージですね。
介護の仕事に対する間違ったイメージや先入観
「介護」の現場とはこういうもの、というイメージを正確に捉えていない人が多いから、この大変さによって、我を失い、想定外の行動に及んでしまう危険性があるという事です。
介護現場の事を全く知らない人が抱いているイメージあるあるって、体が弱ってきたお年寄りに親切にしてあげて、「ありがとう。」と言ってもらって、「お互いに微笑ましい笑顔」というシーンでしょうかね(;^ω^)
まぁ、こんなシーンがない事もないですが、ほとんどないですね。(;^ω^)
今までにも述べてきたように、暴力行為を受ける事、よくあります。
おじぃちゃんからもおばぁちゃんからも。
まぁ、でもいきなり突然という事はほぼないです。
生活をしていただくうえで、こちらが食事なり、トイレなり、お風呂なりへ誘導しようとした時などが多いですね。その行為に対して拒否(よく言われる所の介護抵抗)というものが度々あるんです。
この日常生活をいつも通り時間内に過ごして頂く事を前提に介護をしていくわけですが、もちろんこちらの思惑通りに動いてくれるわけもありません。
お年寄りという人たちの特性
ほとんど歩けないのに、歩こうとします。
そして転倒します。
そして骨折します。
だから、介護士はそれを阻止しようと、必死になります。
それに対し、認知症のお年寄りは抵抗します。
これでもかと言わんばかりにあちこち動き回ります。
それにより利用者同士のトラブルも多いです。
当人は、自分は「若い頃のまま」で出来ると思っているから。
自分は間違っていないと信じ切っているから。
こちらがいくら正当性のある事を言っても、火に油です。
そして、場合によっては暴力に出ます。
女性職員さんが多いこの業界では、本当に大変だと思います。
体の大きいおじぃちゃん多いです。
第三者から見れば社会的弱者な「お年寄り」でも、平気でセクハラ行為をしてきます。
胸触ってきます。お尻触ってきます。まるで社会的弱者という立場を利用しているのか?と見てもおかしくない行動をされる方もいます。
私に起きた想定外
私も過去に殴られるなどありますが、一番きつかったのは、あるおじぃちゃんにお薬の介助をしていて、水の入ったコップを手渡し、その水を口に含んで飲んだと思いきや、こっちを向いて私の顔に思いっきりその口に溜めた水を「ブーーー!!!」っと吹きかけました。しかもその後、そのおじぃちゃん、ニヤッと笑ってたんです(;^ω^)
ちょっと、さすがに仕事とは言え、福祉とは言え、理性が飛びそうになりました((;^ω^)
しかし、なんとか反射的な高ぶる感情を抑え、その場からリリースし、人のいない所へ行って「あ~!!」っと声を出して怒りを吐き出し、なんとか気持ちを落ち着かせました。
以前に感情コントロールの話に触れましたが、自分が想定出来ない出来事に対しては、本当に瞬時にこの感情をコントロールするのが難しいです。
そして現場ではこの想定できない事がよく起こります。
この福祉業界に対してのイメージのギャップが大きいという事です。
※つづく