おはようございます。
笑う門には福きたる!
笑わせ介護士の八福です。
前回は、少しそれて「アンガーマネジメント」の話をしました。
話の流れ上、偶然書いてみましたが、社会生活を営むうえで、かなり大事な事ですよね。
以前のブログでも「感情コントロールが大事」と書きましたが、まさにその為のスキルです。
この仕事をするうえで、一番大事だと私は思っています。
さて、虐待問題に話を戻しましょう。
私の思う、「なぜ介護施設で虐待が起きてしまうのか?」の要因でしたが、
①介護現場の大変さ。
②介護場面の閉塞性。
③組織の希薄さ。
というものでした。
今回は②番目の介護場面の閉塞性です。
②介護場面の閉塞性
閉塞性とは?
つまり、いろんな意味で「閉じられている」という事です。
順番に説明していきます。
こんなデータ知っていますか?
厚労省が発表していたのかな?
平成何年のものだったかな?
忘れましたけど、虐待の被害者になっている人って、8割程度の人が認知症だという事です。
また、ほとんどの被害者は体の小さな女性であるという事です。
また、高齢者施設の種類って色々とありますが、虐待事例が一番多いのは、ダントツで特養(特別養護老人ホーム)というデータがありました。
また、あなたも一度は目にした事があると思うのですが、テレビなどで取り上げられる高齢者施設での虐待報道ありますよね?あれって大体、家族の方が親の入居している個室にカメラを仕掛けたりして撮影していますよね。
あれが世の中に出回った日にゃ、終わりですよね・・・(;^ω^)
で、何が言いたいかと言うと、「閉塞性」です。
介護現場における閉塞性の種類
・認知症老人
→ 何かされても覚えていません。証言できません。
・体の小さい女性
→ 抵抗できません。認知症が重度であればなおさら・・・。
・特養が一番虐待事例が多い
→ 認知症が強く要介護度も重度の利用者が多く、勤務時間も長い。また夜中に限って認知
症老人が元気になるなどの問題があったりと、夜勤は特に肉体的・精神的な仕事の負担
が大きく、且つ他の職員が少ない。
・カメラに移っている事例はほぼ個室
→白昼堂々と公衆の面前で虐待をする人なんて、まぁいません。いれば、他の職員が通報し
ています。誰からも見られていない空間が存在する。
全て、共通するのは「閉塞性」なんですよね。
閉塞した環境にいると人間はどうなる?
あなたも、人が見ている前で、どうどうとハナクソをほじったり、オナラしたりしないですよね?たまにいますけど、そういう人・・・(;^ω^)
つまり、閉塞性のある場であると、人間の「地」が出やすいという事ですよね。
「仕事をしに来ている」という意識が薄れやすい環境がそこにはあります。
「意識の問題」「意識が低い」と言えば簡単です。でも、環境をすぐに変えることは出来ません。
この環境の中で「どうすれば意識を維持できるか。」をもっと考えていく必要があります。
ということで、二つ目の要因「介護場面の閉塞性」でした。
私たちは、必ずどこかで誰かに見られています。
それを肝に銘じて、日々励んでいきましょう(^_-)-☆
※つづく