おはようございます。
笑う門には福きたる!
笑わせ介護士の八福です。
虐待問題も長くなってきました。
では、私の思う、「なぜ介護施設で虐待が起きてしまうのか?」の要因(下記)
①介護現場の大変さ。
②介護場面の閉塞性。
③組織の希薄さ。
の最後です。
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③組織の希薄さ
希薄さと書きましたが、私がこの業界に入ってから思う事は、とにかく色んな意味で、
「薄い」
という事です。
色々とありますが、私が感じたのは、
・経営理念やトップの人のビジョンが組織から感じられない。
・とにかく職員の入れ替わりが多く、ベテランさん~新人さんなどの組織の構成が弱い。主任、リーダー職の人でもポンポン辞めます。→統制がとれていない。
・場所によっては、20代の若い職員さんばかりの現場もある。
・意識が薄い。「低い」と言い変えてもいいですが、子供じみた価値観をお持ちの方が多い。
・人間関係が薄い。皆、悪口・陰口は得意ですが、仕事上での問題について議論を交わし、建設的な話をしていくスキルや意識が薄い。
こういった環境では、人がバカな行動に出てしまう、組織風土が出来上がります。
結局は、何よりもトップの人の熱い想いが一番大切なんでしょうけどね。
トップが利用者を愛し、現場を愛し、現場の把握に勤め、利用者にも職員にも感謝しているような、そんな職場なら、「この仕事を頑張ろう!」「この人の期待を裏切りたくない!」「この施設に貢献しよう!」と思ったりして頑張りますよね?(^_-)-☆
ありがちな組織の体質
しかし、絞って考えてみると、
・トップの経営理念やビジョンが組織に浸透していない。若しくはそもそもない。
・幹部を含め職員の入れ替わりが激しい。組織の統制がとれていない。
・知識や資格や経験も皆無の人でも平気で採用する。人手不足の為、どんな人かもあまり見極めずに採用されてしまう。
ちょっと、想像してみてください。
こんな状態で何年も続けている施設が、良い施設になるわけありませんよね?
低質なものをはびこらせる温床になるような環境ですよね?
そりゃ、高い志を持った良い職員さんはすぐに去っていってしまいますよね?
虐待の温床になる環境
この温床が、虐待を誘発する一つの要因を作っているといっても過言ではないなと私は思っています。
虐待をやってしまったら、もちろんその個人の罪が一番大きいですが、組織の責任も重大です。
「職員の質が悪い。」
などと、声高に短絡的な発想・発言しか出来ない上層部の方がよくおられますが、そんな事実は誰でもわかっているのです。そんな人を採用しているのですから。だからそういった人に流されてしまわないような、組織風土を作る努力が不可欠です。是非、経営幹部の人達には、もっと物事を俯瞰して見る目を持ち、そういった意識を持って頂きたいと思いますね。
※つづく