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おはようございます。
笑う角には福来たる。
笑わせ介護士の八福です。
先のブログで、介護士が感染症に対する意識や行動で大切なのは、感染症を
絶対に持ち込まない事と、徹底的に早期に撃破
する事と書きました。
本当にその通りで、もし仮に持ち込んでしまったら終わり・・・と考えるくらいで良いと思います。(;^ω^)
「持ち込まない、持ち出さない。」といった、この業界の定説がありますが、私はとにかく「持ち込まない!」が何よりも最優先だと思います。
私が何か所か介護施設を経験した中で思ったことは、経営問題に直結する大問題になるにもかかわらず、「持ち込まない。」という感染症の入り口部分に対しての考え方が甘いな~という事です。
このポイントをもっと厳しくする必要があると考えています。
感染症の対策の2段階構成
「持ち込むなー!」「持ち込むなー!」と毎年同じことを言葉で何度言っていても現状は変わらないと思います。
段階別に具体的に細かく対策を練る必要があります。
段階別にそれぞれしなくてはいけない事をザっと上げるあけでも以下のような事があります。
①持ち込まない為の対策
・外出を控える
・外出をしたなら、自分の体調に必要以上に神経質になる
・手洗い、うがい
・マスクの着用
・衣類の更衣
・施設に入る際の消毒
・出勤時の体調の報告
・利用者の入退院やショートステイの利用があった際に、当該利用者の体調確認をいつも以上に細かく確認する
②1人でも感染者が出た場合の対策
・居室を隔離出来る態勢をとっておく
・病原菌が空気中を飛び回らないように除菌できる装置を設置
・居室に感染症対策用セットを設置
・誰が見てもわかる簡単マニュアルを設置
・感染者の対応をする職員を出来る限り限定し、その職員の行動範囲を決めておく
ざっと挙げただけでもこれだけ出てきますが、これらのそれぞれについて、もっと深掘りをしていく必要があります。
感染症に対する介護職員としての責務
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介護職員がインフルエンザ等の感染症を持ち込んでしまうといったケースも往々にしてあります。
あなたがもし、プライベートでインフルエンザに感染してしまったとしましょう。
「少々体調が悪いけど、病院に行くほどでもないから仕事に行こう。」と、いつもどおり職場に出勤し、しばらくして高熱が出てきて、どんどん体調が悪くなってきました。仕方なく早退させてもらい、病院に行って年の為インフルエンザの検査をすると、「インフルエンザB型で陽性反応が出ています。」と・・・。
「まじかよー!( ゚Д゚)」
とそれだけでは済まないのが介護施設のやっかいなところです。
出勤した時点で、既にあなたが保菌していたインフルエンザウイルスは、職場内のあらゆる所に拡散されています。
その日の晩、「101号室の〇〇さん、39度の高熱が出ました!」
後日、「〇〇さん、インフルエンザB型の陽性反応出ましたー!」
そう、悪夢の始まりです・・・。
利用者さんによっては、インフルエンザきっかけで、かなり衰弱し、入院を与儀なくされる人もおられます。
利用者が入院すると・・・もちろん施設の収益も減ります。
つまり、簡単に言うと、ささいなプライベートでの不注意で、会社の利益を減らしてしまうということです。
営利の一般企業においては、あるまじき行為ですよね?
このケース、ある意味自分も被害者なのですが、到底被害者面してられません。
危ない季節に、人込みの多い所へ外出したなら、「何らかの感染症に感染した!」という前提で意識・行動をするくらいの注意が、我々介護職員には必要という事です。
感染症に対する介護施設としての責務
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前項で介護職員の責務について書きましたが、施設側の責任についても触れていきたいと思います。
介護施設としては、各職員に感染症を持ち込ませない教育をする事がもちろん重要ではあるわけですが、その他の色々なケースで感染症は持ち込まれてしまいます。
よって、一人でも感染者が発生した場合に、どれだけ早く事後対処が出来るかが最重要となります。
あなたが介護施設に勤務しているとして、もりある利用者が感染症になった場合、早急に隔離できる設備はありますか?ウイルスや細菌をかなりの確率で除菌できる設備はありますか?また、どの職員も適切に同じ対応が出来るマニュアルがありますか?
それらがない場合は、必ずといっていいほど、感染症の餌食になります。
悪夢が始まります。
私は過去にインフルエンザの感染者の隔離居室に、水分の介助に入らされ、状況が分かっていたので、マスクを3重に重ねて尚且つ出来るだけ呼吸もせずに介助しましたが、それでも感染しました。
ただ、そこには空気を換気する設備もなく、除菌する道具もなく、ただ隔離しているだけでした。
それだけ感染力が強力なわけです。
介護職員まかせにすることなく、施設全体でもっと研究する必要があると思われます。